外壁塗装の下地調整材・下塗材の種類と用途について
2024.1.13
地域の皆様、こんにちは!
名古屋市地域密着の外壁塗装・屋根塗装・雨漏り専門店の『アートペインズ』です!
外壁塗装は、建物の外壁に塗料を塗ることで、外観の美しさや耐久性を高める工事です。
外壁塗装には、下地調整材・下塗材・中塗材・上塗材の4つの工程がありますが、
今回はそのうちの下地調整材と下塗材について詳しく説明します。
下地調整材とは
下地調整材とは、外壁の表面を平滑にするために使われる材料です。
外壁の表面には、ひび割れや穴などの凹凸がある場合があります。
そのまま塗料を塗ると、凹凸がそのまま反映されてしまい、仕上がりが悪くなります。
また、凹凸があると、水分や空気が入り込んでしまい、外壁の劣化を早める原因にもなります。
そこで、下地調整材を使って、凹凸を埋めたり平らにしたりします。
下地調整材は、主にセメント系やモルタル系のものが使われます。
下塗材とは
下塗材とは、下地調整材の上に塗ることで、中塗材や上塗材との密着性を高めるための材料です。
下地調整材だけでは、塗料との接着力が弱くなってしまう場合があります。
そのため、下塗材を使って、塗料との結合力を強化します。
下塗材は、主にアクリル系やウレタン系などの樹脂系のものが使われます。
下地調整材と下塗材のそれぞれの役割は、以下のようにまとめられます。
– 下地調整材:外壁表面の凹凸を補修し、平滑にする
– 下塗材:下地調整材と中塗材・上塗材との密着性を高める
下地調整材と下塗材の用途
下地調整材と下塗材のそれぞれの用途は、以下のように分類されます。
– 下地調整材:外壁表面の状態に応じて選ぶ
下地調整材には、パテ状やペースト状のものと、液状や粉末状のものがあります。
パテ状やペースト状のものは、外壁にひび割れや穴があるときに使います。
ひび割れや穴を埋めて平らにします。
液状や粉末状のものは、外壁全体がざらざらしているときに使用し、
外壁全体に塗って滑らかにします。
– 下塗材:外壁表面の素材や中塗材・上塗材の種類に応じて選ぶ
下塗材には、アクリル系やウレタン系、エポキシ系やポリエステル系などがあります。
アクリル系やウレタン系は、セメント系やモルタル系など水を吸いやすい素材に使います。
水を吸いすぎると中塗材や上塗材が剥がれやすくなるので、水を吸う量を減らします。
エポキシ系やポリエステル系は、アルミニウム系やスチール系など金属に使います。
金属としっかりくっつくようにします。
シリコン系やフッ素系など特殊な中塗材や上塗材を使うときは、
同じ種類の下塗材を使います。違う種類だと反応してしまうことがあります。
下地調整材と下塗材のそれぞれの種類と特徴
下地調整材と下塗材のそれぞれの種類と特徴は、以下のようになります。
– 下地調整材
– セメント系:
セメントを主成分とするもので、硬化後は強度が高くなる。
水分や空気に対する耐性も高いが、乾燥に時間がかかる。
– モルタル系:
セメントに砂や水を混ぜたもので、硬化後は強度が高くなる。
水分や空気に対する耐性も高いが、乾燥に時間がかかる。
– パテ系:
合成樹脂やセルロースなどを主成分とするもので、硬化後は柔軟性がある。
水分や空気に対する耐性は低いが、乾燥が早い。
– ペースト系:
合成樹脂やセルロースなどを主成分とするもので、硬化後は柔軟性がある。
水分や空気に対する耐性は低いが、乾燥が早い。
– 下塗材
– アクリル系:
アクリル樹脂を主成分とするもので、乾燥後は透明になる。
吸水性を抑える効果があり、色あせやひび割れに強い。
– ウレタン系:
ウレタン樹脂を主成分とするもので、乾燥後は半透明になる。
吸水性を抑える効果があり、色あせやひび割れに強い。
– エポキシ系:
エポキシ樹脂を主成分とするもので、乾燥後は不透明になる
。金属との密着性が高く、耐摩耗性や耐薬品性に優れる。
– ポリエステル系:
ポリエステル樹脂を主成分とするもので、乾燥後は不透明になる。
金属との密着性が高く、耐摩耗性や耐薬品性に優れる。
– シリコン系:
シリコン樹脂を主成分とするもので、乾燥後は半透明になる。
耐候性や耐熱性に優れ、汚れやカビに強い。
– フッ素系:
フッ素樹脂を主成分とするもので、乾燥後は半透明になる。
耐候性や耐熱性に優れ、汚れやカビに強い。
下地調整材・下塗材と外壁材との相性
下地調整材・下塗材と外壁材との相性は、以下の点で判断できます。
– 材質の適合性:
下地調整材・下塗材と外壁材の間に化学反応や物理的変化が起こらないことが望ましいです。
例えば、金属系のサイディングには金属系の下地調整材・下塗材を使用することが推奨されます。
– 施工性の良さ:
下地調整材・下塗材と外壁材が同じメーカーやブランドであれば、
施工方法や工期がスムーズになる可能性が高いです。
また、施工時に発生する粉塵や臭気などの環境負荷も低減できます。
– 耐久性の高さ:
下地調整材・下塗材と外壁材が互いに補完し合うことで、
長期的に安定した性能を発揮できることが重要です。
例えば、タイル系の外壁材には弾力性や伸縮性のある
下地調整材・下塗材を使用することで、割れや剥離を防げます。
以上のように、下地調整材・下塗材と外壁材との相性は、
建物の美しさや耐久性に大きく関わります。
外壁工事を行う際には、専門家に相談して最適な組み合わせを選ぶことをお勧めします。
以上、下地調整材と下塗材についての一般向けの説明です。
外壁塗装を行う際には、外壁表面の状態や素材、中塗材・上塗材の種類などを考慮して、
適切な下地調整材と下塗材を選ぶことが重要です。
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